横浜にひっそりと提供されているバンメンを探る

〜県内実地調査とヒアリングからの考察〜京都造形芸術大学 通信教育部 芸術学部 芸術教養学科の卒業研究のために実地調査をさせていただいた店舗の紹介。今後県外の継続調査も予定。

仮説を立ててみた。

約3週間ぶりですね💦
読者として楽しみにしてくださっている方がもしいらっしゃったら、スミマセン。

日曜日に大学の仲間で庭園歩きをしていた時に読んでます!!と言ってくれた後輩くんに会え、書かねば!と思いながら早数日。。ようやく時間が取れました。


今月初めに伊勢茶の研究をされている先輩と、まだ在学中の後輩さんと3人でまた食べに行ったのですが、先輩はすでにバンメン食べ歩きを始められており、この日が3軒目のバンメンでした。

 

清風楼さんで食べていた時に、相席だったファミリー(高松からご家族3人でサンマーメンを食べに横浜にいらしたそう。)が、バンメンに興味を持ってくださったらしく、話をしたら、3人で1つ食べてみよう!とわざわざ追加でオーダーされたというお話を聞き、「この研究は人を幸せにする研究だね」と言っていただき、びっくり‼️

 

聞いたことない食べ物に興味を持ってくださったファミリーにいいね!×100くらいつけたいし、自分の研究を広めてくださる先輩にも感謝だし、みんなで食べながらあーでもない、こうでもないって言いながら一緒に食べることや、知りたい!食べたい!!って思うきっかけになる研究ができて、改めてよかったなぁと嬉しくなりました。

 

さて、過去に戻って、2017.7.21のお話。

 

前回までの食べ歩き、ネット上でのバンメンの写真、Bookカフェなどで調べた結果、仮説を2つ立てた。

 

サンマーメン同様まかない(野菜や肉などいろいろ入っているのは全てクズに近いのでは?)からの始まり

②エリア的にアメリカンチャイニーズを提供する店舗があってもおかしくないので、チャプスイを上にのせた麺がバンメンではないか

 

以上2つを探るべく、話を伺おうとウミガメさんへ。
ちなみにこの日のランチはバンメンではなく、焼きそばを食す(笑)。 

あ、具材バンメンと同じ?!今思うと、そういうところ、かなりあったな。

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なんと食後にかき氷をサービスしてくださった。子連れだったからか!?


14時前、人が引いたのを見計らって、店長さんにバンメンの研究をしているのですが・・・とお話を伺いたくお声がけを。

 

すると、店長さんと少しお話ししたあと、なんと奇珍楼元従業員の女性に話を伺うことができた(店長の祖父は奇珍楼の2代目である)。

 

バンメンの提供はいつからかわからないが、海老そば肉そばより安いけど、サンマーメンより高いと言うポジションだったよう。

 

値段順でいくと、

ラーメン<ワンタン<ワンタン麺<サンマー麺<バンメン<海老そば・肉そば

となる。
つまり賄いではないと思うということだった。

 

また、メニューの一番上に書かれていることもあったが、あまり浸透はしておらず、バンメンって何?と聞かれることが多かったそう。

 

チャプスイの仮説を伺ったところ、材料は一緒だけど、切り方が違ったと思うということだった。(え!?どんな違い!?と心の中は好奇心でいっぱいだったが、当時作られていたわけではないので伺わず。

 

ちなみにチャプスイは豚が使われていることが多いが、当時の日本人には牛肉が好まれ、豚肉は好まない人が多かったそう。私の祖母や祖母の兄弟もその傾向にあるので、なんとなくわかる話である。

 

また違う店舗でバンメンに卵が使われている店もあるようだと話をしたところ、奇珍楼では五目焼きそばには錦糸卵を使うということだった。
彩りの問題か?

 

こんな感じで予想以上にいろいろ伺えた。
そして、残念ながら自分の仮説はどちらも否定された。

 

しかし、こんな感じで、ただ、バンメンについて話を伺うのではなく、仮説をもって話を伺う方が、いろいろ思い出してもらえ、より深く話を伺うことができると感じた。

 

サンマーメンとバンメンどちらが古いかという話では、「どちらが先かわからない。」
という回答があったことは覚えている。

けれど、「もやしはもともと日本にはなく、中華街にもやし工場ができてから普及したものなので、もしかしたらバンメンの方が先かもしれない」という話が出たのはここでの出来事だったか...話を聞いた記憶はあるが、記録が見当たらず。orz
念のため書き記しておこう。