横浜にひっそりと提供されているバンメンを探る

〜県内実地調査とヒアリングからの考察〜京都造形芸術大学 通信教育部 芸術学部 芸術教養学科の卒業研究のために実地調査をさせていただいた店舗の紹介。今後県外の継続調査も予定。

銀座アスター本店(銀座)

台風🌀が去って蒸し暑い横浜です。
こういう日は出歩かないのが一番ですが、仕事がある以上外出は嫌でもしなければいけません。

 

こんな日にはやはり冷やし中華!冷やしラーメン!!がベストなのでしょうが、ここはバンメンのブログ、やはりバンメン推しで参ります。

 

といっても今回はバンメンではなく仮説を検証するべく伺った銀座アスターのお話。
すでに違うと思うと聞いてはいるものの、提供されていた元祖に行かなければ!と伺いました。

 

2018.2.21

 

食べ歩き9件目は銀座のメイン通りにある昭和元年創業銀座アスター本店。
門構えが素晴らしく、入るのに躊躇してしまう。
明らかに今まで食べ歩いてきた中華料理屋さんとは違う・・・
外観はお店のホームページにもあるので割愛。


友人と普通に食事を頼み、最後に頂いたのがこちら、「アスター麺」

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アスター

 

見た瞬間、「あ、違う・・・」と心の中で思っていたつもりが、声に出していた💦

 

まずは具材の確認。
エビ、豚肉、インゲン、きくらげ、タケノコ、青梗菜、長ネギ、白菜、エリンギ、シイタケの10種。ショウガとニンニクもしっかり。

 

器は深い。

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麺は細は細く、スープは味噌である。

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これはチャプスイをのせた麺なのだろうか。

 

とりあえず食べてみることにした。

美味しい❣

 

明らかにバンメンとは別物だ。
コクがあり、もう一口、もう一口…と食べ進めてしまう。
とはいえ3等分だったので、あっという間の1杯だった。

 

食べ終わった時点で、ラストオーダー後で人も少なかったので、迷わず話を伺うことにした。

 

対応してくださったのは副支配人さん。
現在既にメニューからは消えているチャプスイのことをご存知か不安だったが、創業80年(2006年)、期間限定で復活したことを教えてくださり、チャプスイについて詳しく掲載されている銀座アスターが出版された「銀座口福―銀座アスター饗宴への招待」という書籍を持ってきてくださった。

 

残念ながら、アスター麺はチャプスイをのせた麺ではなく、『アスター醤』という特製の味噌を使ったものだった。

チャプスイは塩味だったり醤油味だったりいろいろあったようだが、味噌ではなかった模様。

 

復活の際は昔のレシピの再現ではなく(残念ながらレシピはなかったそう)、当時を知る人の話を参考にしながら、今の方の口に合うようにしたものだったとのこと。

 

書籍を拝読させていただいたところ、チャプスイに明確な定義はなく、「炒めた具材を煮込んだ料理」で、提供当時はメニューにアメリカンチャプスイの部として15種類ほどあったようだ。

 

つまりチャプスイはバンメンのあたま(具材)のようなトロミはなかったということか。
当時にタイムスリップできたら、食べてみたいものである。

 

ということで、調査終了!

〆のアスター麺の前に、シャンパンや前菜盛り合わせ、小籠包やエビマヨなど頂き、大満足の夕食でした。


ごちそうさまでした💗

 

ということで、仮説はやはり仮説で終わってしまいました。
が、事実に一歩近づいたと思い、またバンメンの食べ歩きをぼちぼち始めなければ半年後には提出する卒論に間に合わない!!と焦る筆者でした。

 

帰宅後、やはり見せていただいた本、ゆっくり読みたいなぁとAmazonで探してぽちっ🎶
開くたびに中華料理が食べたくなる苦しみを味わうことになったのでした。

 

あ、そろそろランチタイムですね。
冷たいものもよいですが、やはり暑いときには涼しい場所でアツアツのバンメンなんていかがでしょうか??